ヨーロッパバターの輸入・調達|発酵バター・無塩バター・AOPバター|BeeBridge
ヨーロッパには数千のバターメーカーが存在します。しかし、すべてのバターが同じではありません。フランスのAOPバター、アルプスの山岳地帯バター、デンマークのオーガニックバター、ホテル向けポーションバター、ベーカリー向け業務用バターなど、それぞれ異なる酪農文化と製造背景を持っています。
日本市場では「無塩バター」や「発酵バター」という分類がよく知られていますが、ヨーロッパではさらに細かなカテゴリーが存在します。原産地認証、牧草飼育、山岳酪農、オーガニック認証など、多くの要素が商品の特徴を決定しています。同じ国で生産されたバターであっても、地域や製法によってまったく異なる商品となります。
BeeBridgeでは、フランス、イタリア、デンマークを中心としたヨーロッパ各地のバターメーカーを訪問し、日本市場向けの商品を選定しています。このページでは、ヨーロッパバターの主要カテゴリーと、それぞれの特徴についてご紹介します。
発酵バター
フランスでは20世紀前半まで、多くの地域でクリームを数日間熟成させてからバターを製造していました。この工程によって生まれる独特の香りは、現在でも高級パティスリーやブーランジェリーで重視されています。
日本で「発酵バター」と呼ばれる商品の多くは、フランスの伝統的な製法をルーツとしています。クロワッサンやブリオッシュに使用されることが多く、フランスの代表的なバターカテゴリーの一つです。

無塩バター
ヨーロッパの製菓・製パン業界では、無塩バターが広く使用されています。塩分を後から調整できるため、製菓・製パン・ソース作りにおいて高い自由度を持っています。
フランスの多くのバター生産者は有塩バターと無塩バターの両方を製造していますが、輸出市場では無塩バターの需要が高く、日本市場でも特に関心の高いカテゴリーとなっています。

AOP・PDOバター
フランスには数千種類の乳製品がありますが、AOP認証を取得しているバターはごくわずかです。
AOPは単なる品質認証ではありません。どの地域のミルクを使用するか、どのような方法で製造するかまで規定されています。ワインと同じように、土地そのものが商品の価値の一部となっています。

グラスフェッドバター
BeeBridgeが取り扱うバターの多くは、牧草や乾草を中心とした酪農地域から選定されています。フランス西部、アイルランド、デンマーク、アルプス地域などでは、現在でも放牧を中心とした酪農が広く行われており、地域の酪農文化そのものがバターづくりに反映されています。
グラスフェッドバターの価値は、単に「牛が牧草を食べている」という点だけではありません。どのような土地で、どのような植物に囲まれて育った牛のミルクを使用するかによって、原料乳の個性が生まれます。ワインが畑によって違いを生むように、バターもまた酪農地域ごとの特徴を持っています。
海沿いの牧草地、アルプスの高山牧草地、北欧の草地など、ヨーロッパには多様な酪農環境が存在します。そのため同じグラスフェッドバターであっても、生産地域によって異なる個性とストーリーを持つことが大きな魅力となっています。
オーガニックバター
EUオーガニック認証は世界で最も厳格な農業認証制度の一つとして知られています。
乳牛の飼育方法、飼料、農薬使用、トレーサビリティなどに関する規定が設けられており、生産者は継続的な監査を受けています。

山岳地帯バター
アルプス山脈周辺では、平野部とは異なる酪農文化が発展してきました。
夏になると牛を高地へ移動させる伝統的な放牧が現在も続いている地域があり、その文化はチーズだけでなくバターにも受け継がれています。サヴォワやオーヴェルニュなどは、その代表的な産地です。多くの有名チーズ産地は、同時に優れたバター産地でもあります。

ホテル向けポーションバター
ホテル向けポーションバターは、単に小さいバターではありません。
国際ホテルチェーンや航空会社では、ブランド名、個包装デザイン、保存性、提供のしやすさまで重視されます。そのため専門メーカーが存在し、10g〜25gのポーション市場が形成されています。

ベーカリー向け業務用バター
ヨーロッパでは5kgブロックや25kgブロックの業務用バターが日常的に流通しています。
クロワッサン専門店、冷凍生地メーカー、大型ベーカリーでは年間数十トン単位でバターを使用することも珍しくありません。そのため職人向け小売バターとは異なる業務用市場が存在しています。

有塩バター・Demi-Sel
日本市場では無塩バターへの関心が高い一方で、ヨーロッパでは有塩バターも重要なカテゴリーとして発展してきました。
特にフランス北西部のブルターニュ地方は有塩バター文化で知られています。現在でもフランスのスーパーマーケットでは無塩バターと有塩バターが並んで販売されており、有塩バターは日常的な食卓用バターとして親しまれています。
Demi-Sel(ドゥミ・セル)はフランス独自のカテゴリーで、無塩と有塩の中間に位置するバターです。フランスではパンやヴィエノワズリーとともに広く利用されています。

デンマーク伝統海塩バター
デンマークは世界有数の酪農国であると同時に、海に囲まれた国でもあります。そのため乳製品と海塩を組み合わせた商品が数多く発展してきました。
一部の伝統ブランドでは、蒸発結晶によって作られた海塩フレークを使用しています。細かく均一に混ぜ込むのではなく、あえて塩の存在感を残すことで、バターそのものだけでなく塩の食感も楽しめる商品として販売されています。
もちろん、すべてのバターが同じ考え方で作られているわけではありません。
世界のバター市場には、大量生産と価格競争を目的としたコモディティバターも数多く存在します。こうした商品は安定供給と均一性を重視しており、どこの牧草地で生産されたのか、どの地域の酪農文化を反映しているのかは重要視されません。
BeeBridgeが選定するバターは、その対極にあります。私たちは生産地域、酪農文化、生産者の背景を確認し、その土地ならではの特徴を持つ商品を優先しています。だからこそ、BeeBridgeのバターは単なる乳製品ではなく、ヨーロッパ各地の酪農地域そのものを表現する商品として価値を持っています。


